3.イカサマツタケ詐欺の手口 |
イカサマツタケで一儲けをたくらむ連中は、決して自分達が汗水流してキノコを栽培することなど考えない。もっと効率の良い方法がある。それは…。
- まず、イカサマツタケを少量だけ栽培する。
- 市場に流し、話題性をつくる。
- マスコミなどに取り上げさせて、知名度を高める。
- 高額で取引されたことやマスコミで取り上げられたことをエサにマコトしやかな説明書をつくり、栽培希望者を募る。
- これにひっかかった栽培者や地方自治体と契約を結ぶ。目的はイカサマツタケの栽培プラント(数億円)と栽培技術料(三千万円)をせしめることである。
これがその現物だ! |
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4.イカサマツタケの最後 |
所詮はイカサマ。やがてはバレる。しかし、相手は偽名をいくつも使い分けていたり、会社を複数絡まされることによって、詐欺の立証がしににくなっている。栽培プラントの建設を担当するゼネコンなどは当然、「善意の第三者」を装う。以前のケースでは海外に逃亡した者もいた。 |
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5.イカサマツタケは永遠なり |
これほど単純な詐欺と言えば他には「M資金」ぐらいだろうか。「M資金詐欺」が無くならないのと同様、「イカサマツタケ」も不死身である。あれから、十年の時を経て今、再び脚光を浴びている。その名は『融合マツタケ』。マツタケ菌とシイタケ菌を掛け合わせ、今はマツタケ8割、シイタケ2割の比率で‘融合’しているという。ここで主張されている‘融合’とはいわゆる細胞融合や遺伝子組み換えなどではなく、同じ培地にマツタケとシイタケを接種することで‘融合’するのだそうだ。今回のイカサマツタケのフィーバーぶりは異常事態である。まず、4月19日に日経新聞が取り上げ、以後、毎日新聞,中国新聞,朝日新聞、テレビではNHK,TBS,テレビ朝日,日本テレビが報道する始末である。もちろん、嘘八百である。 |